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2019年07月22日

アトラスA55の定期調律

アトラスA55アップライトピアノの定期調律に伺いました。
昨年始めて伺って2回目です。

昨年の作業時は長い間弾かずに置いてあったため「目覚めさせるための調律」でした。
その後、毎日よく練習もされるとのことでしたが、最近急に出ないようになった音がいくつかあるとのことです。

早速拝見しますと、
ジャックならびにウィペンフレンジのセンターピン摩耗でした。
摩耗により摩擦が大きくなって回らないのです。
去年はスティックではなかったなぁ。

その原因は高い湿度が一般的ですが、実はこのピアノには問題があって・・・

フレンジブッシングクロスをニカワで貼り込んでいるんです。
そのためニカワがブッシングクロスに滲みてクロスが固くなっているんです。
それでセンターピンのメッキ表面が摩耗しスティックになるというわけです。
弾けば弾くほど固着が進みます。

スティックになっているフレンジブッシングクロスの回りにはニカワがベッタリとついているのですぐにわかります。

というわけで、スティック気味も含めて30本以上交換しました。
しかし今後同様にスティックになる予備軍もたくさん有りそうなので今後も同様に修理が必要でしょう。

調律して完了です。
ありがとうございました。

とてもいそいで仕事をしていたので写真はありません。

posted by 片桐 健 | しごと日記
2019年07月14日

スタインウェイC型の定期調律

スタインウェイC型の定期調律に伺ってきました。

今回はハンマー整形と整音もします。
ハンマーは弦溝が深くなって来ましたし、もともと先端ほど形が丸くなっているので音色が悪くなっているのです。

ドレメルでざっと削って形を整えます。
もちろん打弦部は残します。
dsc_0930.jpg

フェルトを削ってから鍵盤も全て外して内部清掃。
dsc_0931.jpg

dsc_0932.jpg

整音針をボトムに深めに入れて弾力を作り倍音を増やします。

調律して整音を整えて完了です。

ありがとうございました。

posted by 片桐 健 | しごと日記
2019年07月12日

ヤマハHQ300アップライトピアノの調律

ヤマハHQ300アップライトピアノの調律に伺いました。

次高音部の駒の表面材が割れて駒ピンで押されて浮き上がってしまっています。
dsc_0928.jpg

駒の表面材が芋継ぎで貼られていて継ぎ目のすぐ近くに駒ピンがあり、またフレームがとおるため駒が切り欠きになっています。駒ピンに横方向に力が掛かり切り欠きのところで耐えられないので割れてしまうというものです。
製造番号400万台のピアノによく見られ、いままで何台も修理しています。
またこの年代の駒はフィンガージョイントで継ぎ合わされていることも関係しているように思います。
欠陥だと思っています。

ピアノをお預かりして弦、フレームを外し駒を張り替えるのが本来の修理ですが、お客様にとってコストが見合わないので現場でネジと特殊な接着剤で修理します。

接着剤が硬化後に調律して完了です。

ありがとうございました。
posted by 片桐 健 | しごと日記
2019年07月10日

ウィルソンA250の調律

ウィルソンA250アップライトの調律に伺いました。

昭和50年代前半に作られた浜松楽器製造というメーカーです。

さて、問題がいくつかあって・・・
次高音部駒がフレームに触りそうです。隙間が0.何ミリしかありません。コピー用紙くらいです。
響板の振動が制限されているようです。
dsc_0921.jpg

フレームの両側が同じ状態です。
dsc_0922.jpg

というわけでノコギリを使い切って隙間を広げました。
少し音の伸びが増えたようです。
フレームと駒が接触してしまったピアノもいくつか見ましたが製造時は隙間が充分あったはずです。
製造から年月が経って響板や駒が変形して伸びたりするんでしょうね(笑)

ついているロイヤルジョージハンマーはカチカチに固くキンキンの音で「ピアノの音色」ではないので針入れをしておきました。
dsc_0923.jpg

鍵盤の深さもまちまちで音色が揃いませんから整えておきます。
調律して完了です。

ありがとうございました。
posted by 片桐 健 | しごと日記