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2018年11月12日

ヤマハC3の現地修理

ピアノレッスンに使うのだが弾き心地が悪いというヤマハC3です。
いろいろ変な音がしたりタッチも悪いとのこと。
オーナーの先生から、オーバーホールしたら良くなるのかとご相談を受けました。
製造番号は400万台なのでそれほど古くはないけれど買い替えなども勧められたそうです。

拝見しますと、購入以来整調整音をした形跡がないピアノでした。

ハンマーに弦溝がかなり深く付いています。
もともと針入れが不十分なのでフェルトに弾力がなく堅すぎます。
鍵盤は浅く働きがでていないのでアフタータッチを感じられずコントロールできません。
棒で突くような音になってしまっています。

また断弦がなんどかあって弦は張り直していますが、その調律師さんには申し訳ないけれど下手過ぎます。
もう一度張り直しました。

今の時点ではオーバーホールは必ずしもいりません。
むしろ整調整音が肝要です。

レッスンの合間で2日に渡っていろいろ作業します。

さて、本日はやることがいっぱいです。
まず弦溝が深くついているのでハンマー整形と整音から・・・。
キーブッシングも摩耗していますが、これは2日目に。
今日は調律も仕上げて明日からのレッスンに間に合うようにしなければなりません。

まずはドレメルでハンマーを削ります。
dsc_0711.jpg

dsc_0712.jpg

そのあとはサンドペーパーで整形。
ざっと針入れができたら整調に入ります。

キーベッド(筬)の接地が浮いていたので直して鍵盤の高さ深さを出してアクションがきちんと寸法通り働くように設定し直します。

仕上がりを先生に見ていただきましたが、フォルテでも嫌な雑音ぽい音も無くなりピアノシモも充分タッチコントロールができるようになってとても満足、いままで弾くのに無駄に力が要って腕や肩が痛くなったのが楽になったとのことです。

ありがとうございました。

また来週伺います。
posted by 片桐 健 | しごと日記