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2019年03月14日

ヤマハU3Eの修理調律

ヤマハU3Eの修理調律に伺いました。

ほかの店で見積もりをしたらアクション預かり修理で15万円以上と言われたとのことです。
見積もり内容を聞いて驚きました。
必要な修理をするのならともかく、低音部のハンマーが傾いているとか?故障でもない箇所をさも酷い故障というような表現をして高額な金額の見積もりをするのは詐欺のようなものです。

私の作業は以下のとおり・・

1.内部清掃をします。

2.弦が切れているので張り直します。
dsc_0822.jpg

3.アクションはセンターピンのガタやスティック(固着)を修正しハンマーフェルトの整形をします。また鍵盤パイロットがかなり奥へ曲げられていてタッチが不正なのでそれに関わる整調を修正します。

4.中音部を中心に何オクターブかの範囲で鍵盤ブッシングクロスが摩耗しているので必要な箇所を貼り替えます。

5.調律をしばらくしていなくて全体に数ヘルツ下がっているので440Hzに調律をします。

今回の作業は一日掛かりましたが、ご請求額は5万円弱でした。

修理内容はピアノによって、またお客様のご要望によって様々にかわりますのでご相談のうえお見積となります。

余談ですが、鍵盤を重くしようとして鍵盤パイロット(ポスト)を奥へ曲げることはアクションの正常な動きを損ないます。結果としてハンマーコントロールができないので音色が悪くなります。
以前はピアノの先生の話としてよく聞いたのですが、鍵盤が重いほうが指が強くなるというのは神話に過ぎないと思います。
このピアノがかつてそういう意図で調整されたのかは分かりませんが弾きにくいピアノになっていたのは間違いがないところです。

ありがとうございました。
posted by 片桐 健 | しごと日記