ピアノ調律やレッスンなどのFAQ専用ページを作りました。 こちらからどうぞ。

仕事以外のネタはこちらに


2017年12月14日

ハンマー接着準備作業

ハンマーをバットに植えこむ作業に入ります。

シャンクが長いので基準のハンマーに合わせて治具で切ってバットに入れ微調整。
この時弦合わせも大方やってしまいます。
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全部出来たら次はニカワで接着の工程に入ります。

12月は調律の仕事も立て込んでいるので合間合間にしか工房作業ができません。
なかなか進みません。
posted by 片桐 健 | S様U3Gレストア修理
2017年12月13日

ハンマー接着作業

まずはハンマーヘッドの穴開け

今回も使用している独アベル社もヤマハ用の穴開けをしてくれるそうですが、私はいつも自分で穴開けをしています。
ピアノの仕上がりのため、整調、整音が自分の思うところに収まるように、それがどれだけ手間がかかろうともアクション部品のセッティングは最新の注意を払ってすべて自分で取付調整しています。
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ニカワは煮ておきます。
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ハンマーヘッドをシャンク棒に接着します。
シャンクはレンナー社のもの。シャンク棒は予め叩いて音を聞きながら使用する音域を決めています。
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このあとはハンマーバットにハンマーヘッドの付いたシャンクを接着する作業です。
posted by 片桐 健 | S様U3Gレストア修理
2017年12月12日

アクション部品到着

頼んであったアクション部品(バットとウィペン)が到着。
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ハンマーの穴開けの前におおざっぱな整音とハンマーフェルトの整形の作業。
針はしっかりたっぷり刺しておきます。
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2017年12月11日

ダンパーレバー取付け

あたらしいダンパーレバーアクションを取付

ワイヤーを曲げてダンパーブロックを弦合わせ。ワイヤの長さは調節後切ります。
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次はハンマーの取付に移ります。
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2017年12月10日

アクション製作

調律ができたのでU3Gのアクション製作に入ります。

古いアクションはすべて取り去ります。
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奥に見えているのは新しいアベルのハンマーヘッド。
これから穴を開けてシャンクを埋め込むハンマー付けの準備作業です。
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2017年12月09日

棚板補強

ある年代からヤマハのアップライトピアノの棚板は南洋材合板が使われています。
このU3Gも残念ながら南洋材の合板です。

本来ピアノの棚板は木目を選んだ無垢板を組み合わせて作るものでしたが、コストダウンのため近年いろいろな素材で工夫して作られているようです。
ヤマハで言うと、最近はアップライトでもグランドでもフラッシュ構造の棚板になっているようです。

さて、南洋材の合板の欠点はたわみに弱いことです。

両側の腕木と脚に支えられた約1400mmほどの幅の棚板は打鍵時に上から力が加わりますので、簡単にたわんでしまえば打鍵力をアクションに充分伝えられなくなるということです。

測ってみると、棚板前面の中心で2.5mmほど下がっていました。
しかも上から指で押してみますと強い力でなくてもたわみを感じます。

そこでテネラメンテ特製の棚板補強材を使用します。

取り付けられた謎の補強材(笑)
取り付け後は中心部の下がりは1mm以下になりました。
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これで調律します。
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打鍵時もたわみが無くなり完璧です。

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2017年12月08日

鍵盤整調

アクションを仮置きして鍵盤高さ深さを調整します。
部品入荷の関係で一部の部品が届いていないためまだアクションは新しい部品で組んでおりません。

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鍵盤がざっと揃ったら古いハンマーのまま調律をしておきます。
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2017年12月04日

キーフレーム

ピアノは起き上がっています。
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U3のキーフレーム作業

鍵盤ピンをあたらしいものに交換。
特にバランスピンは根本が摩耗しているので交換すべきです。
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フェルト類も交換します。
レストア修理ではフロントパンチングフェルトはタッチ、音色の変化に優れた独ヤーンのこれをつかっています。
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posted by 片桐 健 | S様U3Gレストア修理
2017年12月03日

ピアノ本体組み立て

張弦が終わったので組み立ててピアノを起こします。
ピアノ本体は塗装修理したりバフ掛け作業は終わっています。

まずは底板を組み立て。
ペダルは磨いて、各部品も錆びとりしたり掃除したりブッシュ、フェルト類は交換。
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棚板も取付。
重いのでホイストで吊ってはめ込みます。
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塗装済みの脚も取付。
底板を取り付けてキャスターを取り付ければ完成です。
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ピアノを起こして次の作業に進みます。
posted by 片桐 健 | S様U3Gレストア修理
2017年11月24日

張弦完了

先日から調律などの合間に少しづつ弦を張っておりました。
本日やっと張弦完了。

高音弦から
弦はドイツ・レスロー、チューニングピンは今回はドイツ・ディアマント。
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プレッシャーバーを取付
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低音弦に入ります。ドイツ・ゲーゲン銅線の巻線。
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弦を弾きながら調律して張弦完了。
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私が師匠と仰ぐバイオリン(ガンバ)製作者の山本ストリングハウス山本氏から教わったことに「軽く弦を弾いてプーンと豊かに鳴るような楽器を作る」とありましたが、私はピアノでもそれを目指しております。
今回のヤマハU3Gでもそれができるように調弦したつもりです。

このあとアクションを製作して音が出るのを楽しみに次の作業に入ります。
posted by 片桐 健 | S様U3Gレストア修理
2017年11月20日

部品到着

やっとドイツからハンマーやチューニングピンなど部品が到着。
今回はちょっと時間がかかりました。

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これで張弦作業を始められます。
posted by 片桐 健 | S様U3Gレストア修理
2017年11月19日

鉄骨フレーム載せ作業

鉄骨フレームをピアノに載せます。

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その後弦圧(駒圧)調整。大まかには分解時にしておいたので微調整です。

フレームが取り付いたら弦を張るための準備作業。
ピンブッシュ入れと穴開け、弦枕フェルトなどの接着です。

posted by 片桐 健 | S様U3Gレストア修理
2017年11月05日

U3Gレストア作業いろいろ

響板作業

サンダーで響板表面を均し目止剤を塗ります。
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目止剤が乾いたら響板にレンナー社製アルコールニスを塗って養生します。
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響板ニスが乾くまで時間がかかるので他の作業を進めます。

まずは鉄骨フレーム作業。
汚れ、錆などを落とし脱脂後金粉塗装。
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鍵盤は白鍵アクリルを貼り替えます。
古いアクリルをはがしたところ、木口はまだこれからです。
今回はお客様のご要望でベークライト黒鍵はそのまま使います。
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posted by 片桐 健 | S様U3Gレストア修理
2017年10月18日

響板ニス剥がし

ピアノを外に出して古いニスをラッカーシンナーで溶かしながら拭きとってます。
中毒は嫌ですからね。

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ついでに駒ピンを磨いておきます。

このあとサンダーで表面を整える工程に入ります。
posted by 片桐 健 | S様U3Gレストア修理
2017年10月15日

分解作業

U3の分解作業です。
寸法や状態など細部をチェックしながらの作業ですので時間はそれなりに掛かります。

この数日間、外の調律仕事もあったりしながらの作業でした。

まずはアップライトピアノ用修理台車で横倒しに
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棚板、底板など分解
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弦を緩め外します。
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チューニングピンやフレームネジも外れました
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この後は弦圧測定と修正。
響板ニス塗りの前にピアノ側の駒高さの修正をしておきます。
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弦圧修正後に、バランスを取りながらホイストで鉄骨を吊り上げて
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鉄骨を作業台車に乗せます。
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一人での作業なので重量物の吊り上げなど危険性には十分注意しています。

この後は響板ニス塗装作業、鉄骨フレーム金粉塗装作業です。
posted by 片桐 健 | S様U3Gレストア修理
2017年10月04日

U3Gレストア修理開始

S様からご依頼いただきましたヤマハアップライトピアノU3Gのレストア修理です。
ご予算に応じてベースピアノから選定しています。

本日工房に入りましたのでまずは清掃と各部のチェック。
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製造番号121万ということで丁寧に作られた時代のピアノです。
背面を見ますと支柱が中4本あるのが分かります。もちろん木目のない南洋材ではありません。

音も修理前ではありますがしっかりした音で伸びも出ています。響板の状態は張り(クラウン)があり良好です。

完成が楽しみです。
posted by 片桐 健 | S様U3Gレストア修理